ニットができるまで

すべて自社で一貫生産ができることがフクエーの強みです。
外注には一切出していません。
この体制は今の日本で珍しくなってしまいました。

受注から企画まで

「営業」は、私たちとお客様をつなぐ大切な「かなめ」。
日々、窓口として、デザインや納期、コストなどの要望、時にはクレームも、しっかりと受け止め社内に伝えます。

社内は、いつも様々なカラーで溢れています。
それは、季節や流行に合った色・素材・風合いを、多彩な糸で表現するため。
こうした環境で、時代や作り手の思いを反映した製品が生まれます。

「企画」は製品の「種」であり、また「花」でもあります。
デザインをカタチにするための緻密なデータ入力、さらに専用のCADを使い、ニットで美しい柄を描いていく。
種から花へ。地道でクリエイティブな作業が続きます。

編立て

「編立て」はニット製造の軸となる工程。
まず、デザインデータをもとに一枚編み、型紙どおりに編み上がっているか確認。
結果を見て、糸調子や巻下げなどを、機械ごとに微調整。同時に、「度目」と呼ばれる編み目の密度も調整します。
時節によって、また同じ糸でも色によってふくらみ方が異なるため、細かな調整が欠かせない繊細な作業です。

ソーイング

「裁断はクリエーションなんです。」
40年に渡り、編み地をカットしてきた女性社員はそう言います。

厚みやデザインが全く異なる様々な編み地を、型紙に沿って、ハサミで一枚ずつ丁寧に裁断。
「いかに美しく、素早く仕上げるか」
その一瞬の判断から始まる滑らかな手の動きは、まさに創造性のたまものです。
以前は裁断機を使用していたこの工程。多品種小ロットの時代になり、ハサミの方が速いこともあって、
今では全て人の手で行っています。

裁断後、それぞれのパーツを丹念に縫製します。

国内では、使い手がめっきり減ってしまったリンキングミシン。
熟練の技で、一目ずつ編み目を針にかけて縫い合わせます。
縫い合わせた所がニット地とともに伸びる特性があり、その良さは、着心地にはっきりと現れます。

仕上げ

まず、生地を洗うことで、編み地をふんわりと、風合い良く加工。
続いて、型紙の寸法どおりに仕上がっているか、入念にチェックします。
そして、デザインに合わせ、一枚ずつ丁寧に、手作業でアイロンをかけ、仕上げていきます。

検品も終わり、出荷を待つ製品。
「どこかで誰かを暖め、喜ばれる一枚になりますように。」
全てに、そんな願いがこめられています。